FORTHCOMING CONCERTS- 2009年7月1日(水) 15時,19時 2公演 - 近江楽堂 - 初台駅より徒歩5分 東京オペラシティ3階
入場料(全自由席):当日4500円 前売4000円
学生2000円 シルバー・未就学児1500円
チケット・お問い合わせ:オペラシティ・チケットセンター
03−5353−9999

- 7月5日(日)14時 - 市川市 木内邸ギャラリー(千葉県)
入場料(全自由席): 一般2500円 学生1500円
チケット・お問い合わせ:アトリエ楽古(佐藤)
050−3649−8395
atelierlakko@yahoo.co.jp
- 8月2日(日)15時30分 - 松川村 すずの音ホール(長野県)
入場料(全自由席):一般2000円(当日2500円) 学生1500円
チケット・お問い合わせ:050-1538-2479 (三原)
mhr_mk9107000@yahoo.co.jp
後援:松川村教育委員会
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アルカンジェロ・コレッリ Arcangelo Corelli da Fusignano
ヴァ イオリニストであり作曲家、そして優れた音楽教師でもあったアルカンジェロ・コレッリは、1653年2月17日にボローニャの近くのフジニャーノの質素な 家庭に生まれました。亡き父に代わってコレッリに音楽的教育を与えたボローニャの音楽家達は、彼の「高尚な才能」を認めていました。若いコレッリがパリや ドイツ各地で名声を得たという逸話も残されています。コレッリはその人生の大半をローマで過ごし、元スウェーデン女王クリスティーナやオットーボーニ卿と いった有力なパトロンたちに仕えました。彼の作品はたった72曲しかありませんが、それらが他の音楽家に与えた影響力は多大なものでした。J.Sバッハも 彼の作品を学び、オルガン作品BWV579はコレッリの Op.3に基づいて作曲されました。今回演奏されるヴァイオリンソナタOp.5は1700年に作曲され、ブランデンブルク選定侯妃ゾフィア・カルロッタに 献呈されています。コレッリの「高尚な才能」は同時代の人々を魅了し、彼の作品について次のような言葉が残されています。「人間の持ちうるすべての美し さ、愛らしさに満ちている。」(A.リベラーティ1685)18世紀におけるコレッリの名声は、19世紀におけるN.パガニーニのそれと全く比肩しうるも のだったと言えるでしう。
一般的な通奏低音のヴィオロンチェロ+チェンバロの代わりに、今回私達はヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ(肩の チェロ)+テオルボという 今までにない組み合わせを選びました。この選択の理由としていくつか挙げることができますが、1番の理由はまったく純粋な音楽 的理由です。このヴィオロンチェロ・ダ・スパ ッラでならば音量的にヴァイオリンをかき消してしまう心配なく、楽器の持つ最大限の力で演奏できること。そして、より緻密なアン
サンブルを作り出すために重要となるボウイングをヴァイオリンと全く同じように揃えることができることです。2番目に歴史的理由が挙げられます。ボローニャ時代、コレッ
リ は当時有名なヴァイオリニスト:ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(ヴァイオリニストであるジョヴァンニ・ピストッキによって描かれた不器用な絵にも描 写されています)と演奏していました。G.M.ボノンチーニはこの絵の中では肩にヴィオロンチェロを持っている姿が描かれ、A.コレッリはヴァイオリン を、そしてロマーノはテオルボを持って描かれています。彼らが何の作品を演奏しているのかは分かりませんが、しかしこの絵はG.M.ボノンチーニの 「Varii Fiori del giardino musicale (1660)」のパート譜に描かれており、その楽譜には”ヴィオローネ”と記されています。この3人がコレッリ、ピストッキ、あるいはボノンチーニの作品 を本当に演奏したかどうかは定かではありませんが、しかしながらこの疑問はそう重要ではありません。コレッリはローマ時代、”ジョヴェンニーノ・デル・ ヴィオローネ”と呼ばれたスペイン人 G.B.ルリエルとしばしば演奏をしていたことは知られていま す。ルリエルがヴィオローネをどのような奏法で演奏していたかという資料は見つかりませんが、このピストッキのイラスト、そして非常に高いヴィルトォーゾ を求められるコレッリの作品のヴィオローネパート(特にラ・フォリア)から、この作品が小さな楽器のために書かれたであろうことを示唆しているように感じ られます。テオルボと弦による通奏低音の組み合わせは一般的ではありませんが、私達のトリオはコレッリ流 トリオの再現です。ヴィオロンチェロの歴史についての最新の研究は、イギリスで出版されたバディアロフによる記事をこちらでご覧い頂けます:
http://violadabraccio.com/pdf/GSJ60_121-145_Badiarov.pdf
演奏者プロフィール
Akiko Sato 佐藤亜紀子 - teorbo
京 芸術大学音楽学部楽理科卒。在学中に左近径介氏と水戸茂雄氏にリュートの指導を受ける。ドイツ国立ケルン音楽大学でコンラート・ユングヘーネル氏に師事 し、2000年にソリスト・ディプロマ取得。その後、スイスのバーゼル・スコラ・カントールムでホプキンソン・スミス氏に師事。2003年に帰国以来、バ ロック・リュートのソロリサイタル、リュートのデュオ、歌手やアンサンブルとの共演、バロックオペラに出演など多彩な演奏活動を展開中。「アンサンブル室 町」「ラ・ストラヴァガンツァ東京」「Seven Tears Consort」のメンバー。今年の3月には台東区芸術文化制度の支援事業として音楽物語「ジョン・ダウランド物語」をプロデュースし、好評を博した。ま た日本リュート協会の会員として、会報にリュートに関する様々なテーマの記事を定期的に執筆している。現在、東京芸術大学音楽学部古楽科教育研究助手、ア イゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰。http://www.atelierlakko.com/
Tomoe Mihara 三原朋絵 - baroque violin
3 歳よりヴァイオリンを始める。才能教育の後、桐朋学園大学に入学。卒業後 同大学院へと進学するが、在学中より興味を持っていたバロック・ヴァイオリンとその音楽に強く惹かれ、1年後に転科。桐朋学園大学研究科を2年後に修了。 今年9月よりオランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学予定。平成18年度 長野県新人演奏会に出演。2006年、桐朋学園大学院大学主催リサイタルに出演。また2007年8月には有田正広氏指揮のもと、響室内合奏団とヴィヴァル ディの<四季>を共演。これまでにヴァイオリンを山本英子、福本泰之、和波孝よし、藤原浜雄の各氏に、バロック・ヴァイオリンを若松夏美、戸 田薫、寺神戸亮の各氏に師事。現在は東京バッハ・モーツァルト・オーケストラやMedio Registro、レ・ボレアード、バッハ・コレギウム・ジャパン等の古楽アンサンブルにて活動。
ディミトリー・バディアロフ Dmitry Badiarov - violoncello da spalla
ロ シアで生まれ、サンクトペテルブルグ、ブリュッセル、東京で仕事と生活をおこなって来た。サンクトペテルブルク音楽院を卒業後、ブリュッセル王立音楽院に てシギスヴァルト・クイケンにバロック・ヴァイオリンを学ぶ。 1995年以来、La Petite Bande, Ricercar Consort, Il Fondamento,Den Haag Baroque, BachCollegium Japan, Les Boreades, Il Gardellino, Les Talens Liriques で演奏。また、2007年より東京藝術大学の非常勤講師を務める。彼の経歴には、かのP.グァルネリがそうであったように、ヴァイオリン演奏とヴァイオリ ン製作という二つの職業が共生している。製作家としては今までに65台ほどの楽器を製作し、それにはシギスヴァルト・クイケン氏、寺神戸亮氏等の演奏家の ためのヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの革新的な製作も含む。つい最近 は、やはり革新的である初期バロッ ク・ヴァイオリン数台のセットの製作を達成したばかりである。ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ奏者としては、2005年より 東京
と大阪で J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲の全曲リサイタルも行い、 上記のアンサンブルグループとも多くの録音を残している。 2009年5月にはRAMEEにて J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲を録音予定。彼のグループ ”Alla Moderna” は昨年2月に東京オペラシティ リサイタルホールにてデビュー。2009年よりBaroque je t'aime club を創立。また毎月1回、自宅にて"本当のバロック・ヴァイオリン"についてのワークショップを行っている。 http://dmitrybadiarov.com & http://violadabraccio.com